東京から新幹線で約2時間ほどで、新潟県長岡市に到着。そこから電車で1駅の「宮内駅」へ。徒歩約10分ほどの場所に1800年代頃から続く醸造の町・摂田屋があります。
古くから米や穀物、良質な地下水が豊富だったことから、日本酒・味噌・醤油などを作る醸造の文化が発達してきた町です。今でも続く醸造蔵が6蔵あり、その蔵の1つに味噌と醤油を作る「星野本店」があります。
主屋前に置かれた「三十石桶」が星野本店の目印。
星野本店の創業は1846年。当初、日本では味噌は家庭で作るものだった為、醤油醸造からスタート。その後時代の変化と共に、味噌作りも行うことに。代々受け継がれた熟練の技は全国の味噌、醤油の品評会でも高い評価を受け、数々の受賞歴のある実力派の蔵です。
星野本店は建物も魅力的で、1860年代頃から整備された土蔵や擬洋風建築の事務所など、和と洋が融合した珍しい造り。蔵の梁を再利用したテーブルや椅子もあり、空間自体も楽しめる蔵です。
また敷地内にある木造3階建ての衣装蔵「三階蔵」は、全国的にも3階建ての蔵は珍しく国の登録有形文化財になっています。見学は事前に相談が必要。
星野本店で作られた味噌、醤油はその場で買うこともできます。有機大豆を使用した味噌や新潟県産大豆を使用した味噌、用途に合わせた醤油が何種類もあり、日本の発酵食をお土産にするのはいかがでしょうか。
日本の発酵文化を知る町・摂田屋。
他の醸造蔵も巡って日本の食文化に触れる旅をお楽しみ下さい。
星野本店から徒歩約10分ほどの距離には、1930年に建てられた蔵をリノベーションした「LIS摂田屋」があります。新潟の県内酒蔵から集めた日本酒リキュールや地域商品、雑貨等の販売をしています。LIS摂田屋も空間を楽しむことの出来る蔵で、見所がたくさん。摂田屋の醸造蔵巡りと合わせてお立ち寄り下さい。