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自然の原料で、米本来の風味を生かし、しっかり焼き込む〈本物の米菓〉

山文(魚沼市)

取材・文=高橋真理子 撮影=高橋朋子


先代とともに造った世界にただ一つの焼き釜

取材時、全体像の撮影がNGだった焼き釜は、約50年前に社長の新野文一郎(ぶんいちろう)さんが、父の故悦郎(えつろう)さんとともに手造りしたものだ。「試行錯誤を重ねて、炭火の上で何度も返しながら時間をかけて焼き上げる工程を機械で再現しました」と文一郎さんは説明する。長さ約20mの焼き釜から出てくるいおかきの、こんがりと焼けたおいしそうな色を見ると、そのこだわりが伝わってくる。炭火にこだわる理由はただ一つ、「米の風味を引き出すため」。

自然の原料で、米本来の風味を生かし、しっかり焼き込む〈本物の米菓〉

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