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豪雪地の冬支度「茅刈」

人が住む地域で、世界一の積雪を誇ると言われる新潟県津南町。そんな町に住む私の日々の記録です。


2023年10月29日、集落の若者が草刈機を持ち寄り、山の方へと向かいました。

目的は「茅」を集めるため。

集めた茅は、毎年2月12日に行われる「十二講(じゅうにこう)」と呼ばれる行事に使います。


十二講とは山の神様に感謝し、これから山に入る儀式のことだそう。(私が住むこの集落は「十二講」と一緒に松焼きやドウラクジンも一緒に行われています。)

豪雪地の冬支度「茅刈」

毎年立ち上る大きな炎で、火事だと勘違いし消防車を呼ばれることも度々あります…。


今年は猛暑のためか茅は少し背丈が短く感じましたが、なにわともあれ火柱を上げれる量を集めなくてはなりません。

豪雪地の冬支度「茅刈」

豪雪地の冬支度「茅刈」

ぐんぐん道を切り開くように茅を切っていきます。

切られた茅は縄で束ねて、軽トラックに積んでいきます。

豪雪地の冬支度「茅刈」

豪雪地の冬支度「茅刈」

豪雪地の冬支度「茅刈」

前日の雨のせいか、とても重い。一束20kgくらいはあったと思います。


豪雪地の冬支度「茅刈」

豪雪地の冬支度「茅刈」

待ちに待った休憩時間には、「この後のお疲れ様会どうする?」など、たわいもない会話が交わされます。

こういった作業の合間の会話はローカルな地域で暮らしてゆくためにとても大切。つながりとでも言えばよいでしょうか。


豪雪地の冬支度「茅刈」

豪雪地の冬支度「茅刈」

だいぶ開けてきました。

豪雪地の冬支度「茅刈」

いい笑顔(笑)


豪雪地の冬支度「茅刈」

約3時間の作業で軽トラック5台、山盛りに茅が集まりました。

これを公民館の下に運び、その時がくるまで乾かします。

豪雪地の冬支度「茅刈」


津南町の冬の準備はまだまだ続きます。


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藤木 勉 Japan

新潟県津南町在住。
デザインと写真を生業にしています。

# 津南町 # 雪国文化 # 新潟 # 田舎暮らし # 冬の準備 # 日本 # 雪国 # 世界地の豪雪地