人が住む地域で、世界一の積雪を誇ると言われる新潟県津南町。そんな町に住む私の日々の記録です。
ふと、仕事で「なじょもん」という竪穴式住所や火炎型土器などにふれることができる施設に行きました。
朝靄が綺麗。
雪が降る直前の津南町。
今日は暖かい陽があたり、至る所で靄が立ち込めていました。
竪穴式住居では家屋を乾かすために火を焚いていて、煙がたちこめていました。
一万年前に縄文人たちが見たであろう景色。
縄文時代と言えば、出てくる遺跡の中に全く争った形跡がないそうです。
この町は毎年3メートル以上雪が降り積もる、世界でも有数の豪雪地帯。
きっと彼らは争いなんてものは不要で、ましてや助け合わなくてはならなかったのかもしれません。
そう、この「雪」がこの町のキーワードだと私は思っています。
雪のおかげで豊富な水、そしてその水で育まれる動植物。
確かに冬は大変です。毎朝腰を越える雪を除雪して、屋根に積もった雪を降ろしたり、道を作ったり。
でも、それは全て「資源」なんですよね。
ブナ林に蓄えられる水。
地下で蓄えられた消雪のための水。
雪があるからこそ、雪を消せる水がある。
雪があるからこそ、美味しいお米、お酒、野菜など美味しい食べ物ができる。
雪があるからこそ、育まれた文化がある。
雪があるからこそ、空気が澄んでいる。
こんな時代だからこそ、縄文時代に学ぶことがある気がします。
さぁ、今週末からついに雪が降ります。
暖冬で雪が少ないだろうと言われていますが、正直自然は分かりません。
「雪はやだなぁ」といいつつも、早くも春の山菜を楽しみにしています。
きっと、縄文人も同じ気持ちだっただろうなぁ。
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