JR長岡駅からバスで約30分。新潟県長岡市の山々に囲まれた自然豊かな場所に、「長岡の奥座敷」として親しまれてきた温泉地「蓬平温泉」があります。
蓬平温泉の歴史は古く、600年以上前に遡ります。
南朝方の名将・楠木正儀の家臣が傷を負い、山中を彷徨っていたところ、龍神が現れ霊泉の場所を教えてくれたのでそこに行くと、白い泉が湧き出ていました。そこに浸かるとすぐに傷が消えたとか・・・。この泉が蓬平温泉の源泉と言われ、この伝説が村人たちに語り継がれてきました。
村人たちはこの龍神伝説にあやかりたいと祠を建てて、護り続けてきたのが「高龍神社」です。高龍神社は蓬平温泉からまた少し山を上がった場所にあり、龍神伝説のご利益にあずかれるとパワースポットとして新潟県内外からたくさんの人が訪れる神社。その参拝者の長旅を癒す湯として、高龍神社と共に訪れるのが蓬平温泉です。
温泉の泉質は、とろみがあって肌なじみが良く、浸かるとお肌がツルツル、すべすべにになると女性に大変人気のある温泉。蓬平温泉のお宿は3軒。それぞれ自前の源泉を持っているため、肌のあたりが微妙に違うそうなので湯巡りしてみるのもおすすめ。
蓬平温泉は、町の入口の大きな鳥居をくぐった先にあります。ここから先が高龍神社の始まりでもあり、神域であることを意味しています。蓬平温泉に訪れるなら、もちろん高龍神社の参拝も合わせて訪れたいところ。高龍神社でパワーをいただき、自然豊かな景色と共に温泉で心身癒される、極上の体験が出来ます。
旅行では、その土地の歴史や文化を体験するのが醍醐味。新潟県長岡市は古くからの歴史や文化が多く残る町。長岡の蓬平温泉で、普段と違った空間で日本の歴史や文化に触れてみるのはいかがでしょうか。
蓬平温泉を堪能したら、一緒に立ち寄りたいのがバスで約20分ほどの場所にある「摂田屋」。ここは古くから続く醸造文化が栄えた町で、今も残る醸造蔵で日本酒、味噌、醤油などが作られています。日本の食文化だけでなく町歩きも楽しめる場所なので、長岡まで行くのなら是非立ち寄ることをおすすめします。
