新潟の湯沢まで来たのなら、少し足を伸ばして電車で約1時間の新潟県長岡市へ。ここには人気の発酵と醸造の町「摂田屋」があります。江戸時代から発酵文化が栄えた町で、日本酒や醤油、味噌などを作る蔵が今も6件稼働。昔からある日本の食文化に触れることの出来る町です。
その摂田屋の玄関口に、赤い鳥居とお狐様が目印の「竹駒神社」があります。旧三国街道(かつて東京と新潟を結んでいた主要街道とされていた)の入口に位置し、摂田屋の町歩きはここからスタートするのがおすすめ。
竹駒神社は日本三大稲荷神社の一つである、宮城県岩沼市にある竹駒神社から1889年にこの地に勧請されたそうです。以来、五穀豊穣、商売繁盛、安産の神として地元の方々に親しまれています。毎年8月下旬の例祭では、お供物でもある酒饅頭が配られているのだとか。
右側のお狐様は、子供が親を見上げているもので、「あなたは私を守ってください」「将来私はあなたを守りますから」というメッセージが込められていると言われています。
その向かいにもう一つ摂田屋のシンボルとなっているのが、越のむらさき(醤油蔵)の店先に鎮座する「道しるべ地蔵」。この座所はかつて江戸(現在:東京)と越後(現在:新潟)を結ぶ交通路として使用された三国街道の帰路にあり、台石には”右は江戸 左は山道”と彫られており、道しるべ地蔵として古くから親しまれてきました。
この2つのパワースポットの間を抜ける街道から、摂田屋の町歩きをスタートしましょう。